人は一日に最大で3万5千回も「決断」しているといいます。
一人で決断するのは大変なことも多いですよね。
ですが、多くの経営者、自営業者の方々が判断に困ったとき、部下やスタッフ、家族に相談できないことも多いものです。
「経営者は孤独だ」
この言葉を、どれほど多くの方から聞いてきたことでしょう。
実は一番最初に聞いたのは、まだ7~8歳の頃。
この言葉を発したのは、父でした。
不動産業を営んでいた父はギャンブル好きだったため、母が家を出て行ってしまいました。
そのとき父が取った行動が、なんと
「テレビに出ていた有名な占い師に頼る」ことでした。
なぜ、それが分かったか。
母が家を出てから1カ月ほど後、父宛に分厚い手紙が届いたのです。
差出人は、私がテレビでよく見ている占い師でした。
おそらく、プライドの高い父は母の友人や知人に訊きこむこともできず、
占い師に頼ったのだろう、と思います。
(興信所も使っていたかもしれません)
私は父に訊きました。
「パパ、あーちゃんがどこにいるか、占い師さんにきいたん?」
「違うわ、そんなことするわけないやろ。
お仕事のこととか聞いたんや」
そして全く子供らしさのない私は更に聞きました。
「これ、なんぼしたん?」
すると父は隠すこともなく、こともなげに言ったのです。
「30万円や」
これ、50年前の話です。(歳がバレますが)
「なんで、そんなたくさん払うの?」
「30万円でパパの悩みがなくなったら安いもんや」
そしてこう言ったのです。
「かずちゃん、経営者は孤独なんやで」
結局、母は戻ってくることはなく、離婚届が届きました。
その後、就職した神戸市の区役所の窓口でも、税金や年金が払えない経営者の市民がよく口にしていました。
「会社がつぶれそうやからって、社員に言うたら心配する。
嫁さんにも言われへん。子供も小さいし、だれにも相談できひん」
さらに、司会者に転職したときに契約した司会事務所でマネージャーをしていた時も。
敏腕の女性社長が時々ぽつりと漏らした言葉。
「高山ちゃん、経営者って孤独なんよ。
あなたも人を使う側に回ったら分かると思うわ」
そして、私自身が独立してスタッフを使う側に回って、この言葉の重みが分かったのです。
交通事故に遭った後、休むこともできず無理して働いていたら
腰椎椎間板ヘルニアで緊急入院となりました。
繁忙期だったため、内視鏡手術にしてもらい、1泊で退院。
その2日後から50日休めなかったのです。
案の定、1年半後に再発、再手術となりました。
この間に10人ほどいたスタッフが、潮を引くように次々と辞めていったのです。
もちろん、彼女たちも、その先の不安もあったでしょう。
結局、残ってくれたたった一人のスタッフと二人三脚で活動再開。
ですが、コロナで司会は全滅。
私は4年前から副業的に鑑定業をしていましたが、彼女は占い自体に興味がない、という。
これは一緒にやっていけない、と判断して、昨年、取引先ごと彼女に委譲して独立させました。
今もいい関係を保っていますが、やはり最終決定は私が行わねばなりません。
この時も、誰にも相談できませんでした。
ただ、前回と違っていたのは、自分自身を鑑定できたということです。
彼女が独立するのに、2020年が最適な運気でした。
彼女が信じる信じないは関係なく、雇う側として、タイミングを決めました。
結果、うちにいた時よりも仕事が増えたので、私の鑑定に間違いはなかった、と密かに思っています。
愚痴は一切聞きませんよ、と言われる
おかげさまで、人の相談を受けるのは公務員時代から慣れているので得意です。
昔から人生相談を受けることも多かったのですが、「他人事」なので冷静に話を聞けます。
「客観的に話を聞く」のは、とても大事なことです。
タロットなどのカードリーディングは、お客様がほとんど女性でした。
ですが、九星気学を取り入れてからは男性のご相談も増えました。
ただ、不思議だったのは、業績も上々の経営者の方々はコンサルタントをはじめ、
相談できる専門家が周りにいるのに、相談をしてこられることでした。
私は単刀直入に「コンサルタントは相談に乗ってくれないんですか?」とある方に尋ねたことがあります。
するとその方はこうおっしゃったのです。
「コンサルなんか仕事以外の相談は乗ってくれないよ。
こないだなんか『愚痴は一切聞きませんよ』って言われたよ。
愚痴を言う暇があったら、やるべきことを粛々と進めてください、とね」
そして、別の男性経営者さんからはこんなことも聞きました。
「経営者って大抵、節目節目に占い師に見てもらってる人は多いよ。
下手に周りの人に相談するよりはるかに信用できるからね」
この言葉を聞いた時に、あぁ、私の進む道は間違ってない、と思いました。
公務員だったおかげで、守秘義務は何十年も身に沁みついています。
そして、仲のいい人だと主観が入りますが、距離感があれば冷静に聴けます。
なにより、意外かもしれませんが、
「鑑定」という「ツール」を使うことで、私の主観が入らなくなるのです。
いろいろな【しこう】を変える
よく「マインドセット」という言葉が使われますね。
思考パターン、思考ぐせ、とも言われます。
無意識(潜在意識)とも深い関わりがあるともいわれます。
しこう、という言葉にはいろいろな同音異義語があります。
思考、志向、指向、嗜好、試行。
施行や施工もありますが「せこう」とも読むので今回は対象から外します。
上の5つの【しこう】を変えてみることで【至高】の自分が手に入るのではないか、と思いました。
人が占いやセッションといった、スピリチュアルともいえる分野に足を踏み入れるのは、
「先が分からない不安」がベースだと思います。
そして、自分に自信が持てない時も。
こんな時に、ちょっとした【しこう】を変えるための行動をしてみることで、
目の前の道が開けてくるのではないか、と思います。
この文章を読んでいただければお分かりの通り、私はスピスピはしていません。
ただ、見えない世界も否定はしません。なにより心は見えませんし。
運も実力のうち、だと思いますし、最後は【自分を未来を信じる力】だと思います。
人間は「思い込み」の強い生き物です。
だからこそ、様々な「しこう」を変えて「至高の自分」を手に入れましょう。